秋の古馬ダートGⅠ路線は大きく揺るがず
先日、中央地方問わずダート路線の大幅な変更が発表された。ダート競馬のファンからすると、今後どうなっていくのか様々な話題で盛り上がっている。ただチャンピオンズCについては特に時期や場所の変更はなく、今後もこの時期の中京ダート1800mで開催される。JBC、チャンピオンズC、東京大賞典と続くGⅠの流れは実質ダートの秋古馬三冠のようになっており、大きく変わる必要もないところだろう。
中京に移って今年で9年目、定着した流れはそのまま結果にも現れている。過去8年のチャンピオンズC出走馬の前走ローテは圧倒的に前走地方コース出走組が優勢で【8-4-3-33】、勝ち馬はすべてここから出ている。持ち回りであるJBCからのパターンが多いことから、地方競馬のどのコースからというよりも、交流GⅠを走ってくるようなレベルの馬がそもそも強いということだ。内訳を見ると1着馬だけでもJBCは金沢、大井、川崎、盛岡。南部杯からの盛岡、そして日本テレビ盃の船橋からと多彩だ。
一方、前走が中央競馬コース組は【0-4-5-64】と2、3着はあるものの勝ち馬が出ていない。そして、この2、3着は武蔵野SとみやこS、あとは京都で開催されたJBCと、札幌のエルムSと全てがダート重賞だ。このことから前走が中央競馬コース組は、ダート重賞であることが最低条件となる。
シンプルなお話ではあるが、多岐にわたるダートレースのなかで、チャンピオンズCに出走して勝負になるのはやはり、交流GⅠを中心に戦ってきた馬たちだ。