金谷拓実が1億1955万1222円で初の賞金王
国内男子プロゴルフツアーの2024年全日程が終了し、金谷拓実が賞金王に輝いた。今季最終戦の日本シリーズJTカップ(東京よみうりCC)で通算9アンダーの3位に入り、前週まで賞金ランキング首位だった平田憲聖が17位に沈んだため逆転。獲得賞金1億1955万1222円で初の賞金王となった。
12月2日に行われた表彰式では最優秀選手賞(MVP)を始め、賞金ランキング賞、メルセデス・ベンツトータルポイントランキング賞、平均ストローク賞、パーキープ率賞、パーオン率賞、トータルドライビング賞の7冠に輝いた。
改めて歴代賞金王を振り返ってみたい。1973年のツアー制度移行後の年度別賞金王は以下の通り。
AON、片山晋呉、石川遼らが名を連ねる
1973、74、77年は尾崎将司、1978年から4年連続で青木功、1982、83、85、86年は中嶋常幸と「AON」がほぼ独占。初めて1億円を突破したのは1985年の中嶋常幸だった。
その後は1988年から3年連続、さらに1992年、1994年から5年連続で尾崎将司が賞金王に輝く「1強」状態。ツアー通算94勝、賞金王12回の金字塔は不滅だろう。1994年には初めて2億円も突破した。
2000年代に入ると、片山晋呉が台頭。2000、04、05、06、08年と5度の賞金王に輝いている。PL学園高出身の谷口徹は2002、2007年の2回、伊沢利光も2003年に賞金王となった。
2009年に最年少賞金王となったのが石川遼だ。まだ高校生だった2007年4月にマンシングウェアオープンKSBカップを制し、15歳245日で史上最年少優勝を達成。「ハニカミ王子」と呼ばれて大ブームを巻き起こし、プロ転向後も驚異的な勝負強さで2009年に4勝を挙げて1億8352万4051円を稼いだ。
松山英樹は史上2位の年少賞金王
2013年は松山英樹が史上2位の年少記録となる21歳で賞金王に輝いた。東北福祉大時代の2011年にマスターズで日本人初のローアマを獲得し、同年11月の三井住友VISA太平洋マスターズでアマチュア優勝。東北福祉大在学中の2013年4月にプロ転向し、ルーキーイヤーで賞金王となった。
2016年には池田勇太が2億790万1567円を稼いで賞金王。2017年は宮里優作、2018、19年は今平周吾が2年連続賞金王に輝いた。
2023年は23歳の中島啓太が2009年の石川遼(当時18)、2013年の松山英樹(21歳)に次ぐ史上3位の年少賞金王。同年3位だった金谷拓実が翌2024年に賞金王に輝いた。
【関連記事】
・国内女子プロゴルフ歴代年間女王 8勝挙げた竹田麗央が史上最高賞金額で初の栄冠
・歴代五輪ゴルフ競技の男女日本代表成績 パリで松山英樹が銅メダル
・渋野日向子、何度見ても凄い奇跡のバーディー!濃密14秒に込めた復活への執念