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テレンス・クロフォードが2階級で4団体統一、井上尚弥とPFP1位はどっちだ?

2023 7/31 11:00SPAIA編集部
テレンス・クロフォード,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

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エロール・スペンス・ジュニアに9回TKO勝ち

プロボクシングの世界ウェルター級4団体統一戦が29日(日本時間30日)、アメリカ・ラスベガスで行われ、WBO王者テレンス・クロフォード(35=アメリカ)がWBAスーパー、WBC、IBF王者エロール・スペンス・ジュニア(33=アメリカ)に9回TKO勝ちし、4団体王座を統一した。

クロフォードはスーパーライト級に続いて2階級で4団体統一という世界初の偉業を達成。井上尚弥(30=大橋)がWBC・WBOスーパーバンタム級王者となり、次戦でバンタム級に続く4団体統一を目指すと公言しているが、仮に達成しても「世界初」の偉業ではなくなった。

さらに、世界で最も権威があるとされるアメリカの老舗ボクシング誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンドで、クロフォードは3位にランクされている。2位の井上尚弥がスティーブン・フルトンに勝った時点では、世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(35=アメリカ)から1位の座を奪還するのではと見られていたが、4位のスペンス・ジュニアをノックアウトしたクロフォードが1位にジャンプアップする可能性も出てきた。

39戦全勝(30KO)のクロフォードと28戦全勝(22KO)のスペンス・ジュニアの対決は、以前からファンだけでなく両者ともに待ち望んだ一戦だった。試合は2回にクロフォードが先制のダウンを奪うと、7回にもロープに詰まりながら右のショートアッパーでダウンを奪取。さらに立ち上がった3団体王者を強烈な右フックで倒し、迎えた9回、怒涛のラッシュをかけてレフェリーストップを呼び込んだ。

クロフォードは11連続KO勝ちで40戦全勝(31KO)に無敗レコードを伸ばし、WBOウェルター級王座は7度目の防衛。井上尚弥とどちらがPFP1位に躍り出るのか、次回の更新に注目が集まる。

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現地観戦のホープ佐々木尽も意気込み新た

クロフォードはアマチュア時代は五輪出場を逃し、2008年にプロデビュー。2014年にWBOライト級王座を獲得した。

2度防衛後、2015年にWBOスーパーライト級王座を奪って2階級制覇。2016年にWBC王座、2017年にWBA・IBF王座も吸収して4団体統一を果たした。

さらに2018年にはWBOウェルター級王座を獲得して3階級制覇。その後、防衛を重ねながら、3団体統一王者エロール・スペンス・ジュニアとの交渉を続け、ようやく実現した統一戦だった。

ウェルター級はミドル級以下で日本人が唯一、世界王座を獲ったことのない階級。WBOアジアパシフィックウェルター級王者でWBA11位、WBC13位、IBF8位、WBO8位の佐々木尽(22=八王子中屋)は現地で観戦したことを自身のSNSに投稿し、「自分も必ずこの頂上に登り詰める。待ってろ世界!」と意気込みを新たにしている。

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