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井上尚弥が表彰ラッシュ、2階級で4団体統一なら国民栄誉賞?

2023 3/5 06:00SPAIA編集部
井上尚弥,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

日本プロスポーツ大賞に5年連続6度目MVP

プロボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者で現WBC・WBOスーパーバンタム級1位・井上尚弥(29=大橋)が日本プロスポーツ大賞を受賞した。

1968年に創設された同賞は毎年、競技ごとに活躍が目立った選手やチームを表彰しており、その中でも特に活躍した選手に大賞として賞金100万円などが贈呈される。

2022年度は殊勲賞の国枝慎吾(車いすテニス)、大谷翔平(メジャーリーグ)、村上宗隆(プロ野球)、特別賞のオリックス・バファローズ(プロ野球)、森保一(サッカー日本代表監督)ら各競技のそうそうたる面々を抑え、井上がボクシング界では1968年の西城正三、1979年、1980年の具志堅用高、1991年の辰吉丈一郎に続き、31年ぶり4人目(5回目)の大賞に選ばれた。

また、ボクシングの2022年度年間表彰では5年連続6度目のMVPに選出。日本初の世界王者・白井義男、日本最多の13度防衛を果たした具志堅用高の記録を塗り替える歴代最多受賞となった。

5年連続受賞も白井、具志堅に並んで最長タイ記録。技能賞の寺地拳四朗、殊勲賞の中谷潤人らを抑えてKO賞にも輝き、井上は嬉しいダブル受賞となった。

国枝慎吾がスポーツ界13例目の国民栄誉賞

ボクシング界の記録を次々に塗り替え、今や他競技を含めたスポーツ界全体でも指折りのスターとなった井上尚弥。表彰ラッシュに沸く中、残されているのは国民栄誉賞くらいだろうか。

このほど、車いすテニスで四大大会28勝(全豪11、全仏8、全英1、全米8)を記録した国枝慎吾の国民栄誉賞受賞が決定した。

スポーツ界では王貞治(プロ野球)、山下泰裕(柔道)、衣笠祥雄(プロ野球)、千代の富士(大相撲)、髙橋尚子(陸上)、女子ワールドカップドイツ大会日本女子代表(サッカー)、吉田沙保里(レスリング)、大鵬(大相撲)、長島茂雄(プロ野球)、松井秀喜(プロ野球)、伊調馨(レスリング)、羽生結弦(フィギュアスケート)に次いで13例目の受賞となる。

井上がバンタム級に続いてスーパーバンタム級でも4団体統一すれば世界初の偉業だ。ボクシング界初、スポーツ界14例目の国民栄誉賞に十分に値するのではないか。

噂飛び交うフルトン挑戦

WBC・WBOスーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(28=アメリカ)への挑戦決定は秒読み段階。一時は5月7日にさいたまスーパーアリーナ、はたまた5月23日にさいたまスーパーアリーナなど噂が飛び交い、大橋ジムが否定する騒動まで起きた。

近日中に正式発表されると見られるが、いずれにしてもそれだけ井上の試合をファンが待っている証明だろう。

海外から高く評価され、日本でも絶大な人気を誇る点では、現役アスリートに限ればエンゼルスの大谷翔平と双璧と言っても過言ではない。まずはフルトン戦決定の朗報を楽しみに待ちたい。

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