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大阪国際女子マラソン29日号砲、チェプケモイ「2時間18分を目指す」

2023 1/28 11:00SPAIA編集部
大阪国際女子マラソンの招待選手,Ⓒカンテレ
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Ⓒカンテレ

安藤友香は自己ベスト更新に意欲

1月29日に開催される第42回大阪国際女子マラソン(正午からカンテレ・フジテレビ系全国生中継)の招待選手らが27 日、大阪市内で行われた記者会見で意気込みを語った。

今大会は2024年パリ五輪の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」(2023年10月開催)に向けた前哨戦の位置付け。MGC出場権を持たないランナーにとっては、出場切符を獲得する大会となる。

さらにブダペスト世界選手権(2023年8月)の代表選考レースでもあり、2時間23分18秒の派遣設定記録を突破したランナーは代表候補となる。

会見には、招待選手から安藤友香(ワコール)、上杉真穂(スターツ)、佐藤早也伽(積水化学)、𠮷川侑美(ユニクロ)、筒井咲帆(ヤマダホールディングス)、マウリーン・チェプケモイ(ケニア)が出席した。

安藤は「これまでやるべきことはやってきたと思うので、それを信じて、自分を信じて、走りたいと思います。目標は、自己ベストを更新したいなと思っているのと、周りの強い選手の胸を借りて、一緒に戦う中で優勝を目指して頑張りたいと思います」と意気込みを示した。

上杉真穂「タイムもついてくる」

上杉は「年間を通して、ずっとしっかりとした練習を積めているので、それがマラソンの結果にもいきてくると思っています。目標タイムは具体的に設定していませんが、ほかの選手と競る中で、自分の持っている力以上のものが引き出せたら、タイムもついてくると思っています」と自信の弁。

佐藤は「今までマラソン練習をしてきた中で、一番良い練習ができたのかなと思っています。目標は自己ベストの更新で、順位は特に考えていません」と話した。

今大会が初のフルマラソン出場となる筒井は「今までやったことのない距離を練習で何本か走ってきて、予定通りコーチに用意していただいたメニューをこなすことができたので、あとは本番を走るのがすごく楽しみだなという気持ちです。目標タイムは、細かく意識はしていませんが、最低限MGCの出場権を獲得したいと思っています」とコメント。

同じく初マラソンの𠮷川は「初マラソンなのでトレーニング自体も初めてのことが多かったですが、故障もなく、監督に出された練習はきちんとこなすことができたので、順調に準備ができていると思います。今回は、2時間22分台で走ることを目標にしているので、そこに向けて頑張りたいと思います」と意気込んだ。

今大会は3年ぶりに海外からの招待選手も出場。ケニアのマウリーン・チェプケモイは「昨年の10月から、ロングランとスピード練習をしてきて、今は手応えを感じている状態です。2時間18分を目指しています」と明かした。

18年ぶり日本記録更新なるか

ネクストヒロインの大東優奈(天満屋)、矢尾桃子(関西外国語大)、古賀華実(大阪芸術大)も登壇した。

大会当日の“裏生実況”(「大阪国際女子マラソン」公式YouTubeチャンネル)でSP解説を務める増田明美氏が「自分らしい、どんな花を咲かせたいですか?」と質問すると、大東は「最後まで怖がらずに積極的な走りをして、きつくなったところで自分の持ち味である粘り強さを出していきたいです。MGCの出場権を獲得して、笑顔でゴールできたらなと思います」とコメントした。

矢尾は「関西外国語大学のユニフォームを着て走る最後のレースになるので、これまでお世話になった方々への感謝の気持ちを持ちながら、最後まで自分らしく楽しく走って、笑顔の花を咲かせたいと思います」とニッコリ。

古賀は「大学最後のレースになるので、苦しい場面もたくさんあるとは思いますが、それを乗り越えてゴールしたときの達成感や、たくさんの方に応援していただけること、そして陸上の楽しさや新しい魅力を感じたいです。苦しみを追求して全力を出し切って、やり切ったと思える走りがしたいと思っています」と話した。

12年ぶりにコース変更され、好記録が期待される今大会。2005年のベルリンマラソンで野口みずきがマークした2時間19分12秒の日本記録が18年ぶりに更新されるか注目だ。

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