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照ノ富士は「荒れない春場所」で大関復帰できるか?優勝なら21年ぶり波乱

2021 3/13 06:00SPAIA編集部
照ノ富士Ⓒ2630ben/Shutterstock.com
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Ⓒ2630ben/Shutterstock.com

14日初日、2桁勝てば大関濃厚

大相撲春場所は14日に初日を迎える。例年は大阪で行われるが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今年は東京の両国国技館で開催。久々に横綱・白鵬が出場する舞台で、最大の注目は大関復帰を目指す関脇・照ノ富士だ。

25歳だった2017年9月場所で1勝5敗9休と負け越して大関から陥落。ケガに苦しみ、その後4場所連続全休するうちに番付は序二段まで下がった。引退も考えたが、伊勢ヶ濱親方に遺留されて翻意すると、失った時間を取り戻すかのように転げ落ちた階段を猛スピードで駆け上がった。

2020年7月場所では幕尻で13勝を挙げて2度目の優勝。9月場所は8勝5敗2休、小結に上がった11月場所は13勝2敗、関脇で迎えた今年初場所も11勝4敗と好成績を残している。大関昇進の目安は「直近3場所で33勝」とされており、照ノ富士は春場所で9勝を挙げれば33勝に届く。2桁勝てば大関復帰濃厚だろう。

平成以降の大関昇進力士直前4場所成績

最近20年間の春場所は横綱、大関が賜杯独占

44回の優勝を誇る大横綱・白鵬に衰えが見られ、最近は平幕優勝も少なくない。照ノ富士以外にも2020年初場所で德勝龍が幕尻優勝、2021年初場所では西前頭筆頭の大栄翔が初優勝を飾った。

直近10場所で横綱、大関以外の優勝は6度もある。先述の3力士以外にも西前頭8枚目だった朝乃山が2019年5月場所、東関脇の御嶽海が2019年9月場所、同じく東関脇の正代が2020年9月場所で優勝しているのだ。

その間、白鵬は2回、鶴竜が1回、貴景勝が1回優勝しているが、波乱が続く現在の角界はまさに「戦国時代」と言えるだろう。

しかし、春場所だけは例外となっている。「荒れる春場所」と言われるが、実はここ20年間は横綱、大関陣が賜杯を独占。横綱、大関以外で優勝したのは、なんと2000年に幕尻優勝した貴闘力までさかのぼらなければならない。

平成以降の春場所優勝力士

白鵬の出場で、また荒れない春場所?

横綱不在の間に伏兵が賜杯をさらうことはあっても、今場所は魁皇に次いで史上2人目の幕内連続在位100場所となる白鵬が3場所連続全休明けで4場所ぶりに出場する。

鶴竜は休場するが、大関正代も好調が伝えられ、2回目の優勝を狙う朝乃山やカド番の貴景勝も気合が入っているだろう。やはり今年も「荒れない春場所」となる可能性は十分にある。

照ノ富士にとって幸運なのは、すでに2場所合計で24勝を挙げているため、下位に取りこぼさなければ大関に近付く。上位陣との取組以外で確実に白星を積み重ねることができるかが焦点となりそうだ。

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