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【注目2歳馬】暮れのGⅠも狙える逸材 ハイレベルの一戦を制したセリフォスを評価すべきポイントとは

2021 6/15 11:00三木俊幸
新馬戦を勝利したセリフォスⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

ゴール前突き放す

夏の札幌開催も始まり、先週末は新馬戦6レースが行われた。新種牡馬ドレフォン産駒で白毛のハイアムズビーチやシルバーステート産駒のメリトクラシーが勝利するなど、取り上げたい馬も多くいたが、今回は6月12日(土)の中京5Rに行われた芝1600mの新馬戦を勝利したセリフォスをピックアップした。

このレースにはアドマイヤリードの妹ベルクレスタ、ルージュバックの妹プレミアムスマイルも出走するなど、戦前から注目度が高かった。父はダイワメジャー、母はシーフロント、母の父Le Harveの産駒には、フランスの牝馬2冠馬でデゼルの母でもあるアヴニールセルタンがいるなど勢いのある血統で、セリフォスは1番人気に推された。

前半3ハロンのレースラップが13.1-11.9-12.2で37.2と遅かったが、セリフォスは自ら3角手前で動いて、逃げるプレミアムスマイルに並びかける。そこからのレースラップを見ると11.7-11.7-11.6-11.3-11.5。長くいい脚を使いつつ、最後は迫るベルクレスタを突き放して1.1/2馬身差をつけた内容は高く評価できる。

道中はムキになって走っている面を覗かせ、レース後の川田将雅騎手のコメントからも精神面に課題が見えたが、2歳6月の時点でこのパフォーマンスができるということは、暮れの朝日杯FSや来春に向けてもマイル路線でGⅠを狙える逸材であることは間違いない。2着のベルクレスタも決して悪い内容ではなく、間違いなく次走は勝ち負けになるだろう。

新馬戦を勝利したセリフォスⒸSPAIA

東西のマイル戦には注目馬が多数出走

今週末の新馬で注目しているのは6月19日(土)東京5Rに行われる芝1600m戦に出走予定の、栗田徹厩舎のハービンジャー産駒アライバル。姉のククナは重賞勝ちこそないが、今年の桜花賞、オークスにも出走して鋭い末脚を見せた馬だ。同馬は前脚を高く上げ、掻き込むような大跳びの独特なフォームで、広い東京コースは向きそう。

先日、桜花賞2着、オークス3着とクラシックにあと一歩のところまで行きながら早期引退となってしまった母クルミナル、そして産駒にも出資している人たちと話す機会があった。どの出資者も母への期待が大きかっただけに、産駒への愛着と期待感がヒシヒシと伝わってきた。

母の走りを重ね合わせ、子供たちに夢を乗せて──。デビュー戦でどのような走りを披露してくれるのか楽しみだ。

その他では、6月20日(日)阪神競馬場で行われる芝1600m戦もレベルが高そう。新種牡馬キタサンブラック産駒のコナブラック、阪神JFを制したショウナンアデラの初仔ショウナンハクラクなども出走を予定しており、ハイレベルな一戦となりそうだ。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。


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