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C.デムーロ騎手など外国人騎手の活躍目立つ 川田将雅騎手は月間5勝と伸びきれず【11月終了時点の騎手リーディング】

2022 12/1 06:00三木俊幸
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松山弘平騎手、ルメール騎手が年間100勝に到達

11月終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA



11月は短期免許で来日中の外国人騎手が活躍。その影響を受けてか、リーディングトップ5の騎手たちも11月5日〜27日までの開催8日間では全体的に伸び悩む傾向にあった。

騎手リーディングを快走中、川田将雅騎手の日別の勝利数は1→2→0→0→2→0→0→0と5勝のみ。年間勝利数は134勝となっている。重賞では8レースに騎乗したが、デイリー杯2歳Sのダノンタッチダウンと東京スポーツ杯2歳Sのダノンザタイガーの2着が最高着順だった。

2位の戸崎圭太騎手は、10勝を積み重ねて122勝。11月13日の東京開催では1日4勝とまたも固め打ちをみせた。賞金ランキングでは21億1,794万3,000円で3位にランクアップしている。

3位は横山武史騎手。11月は6勝止まりで年間116勝となっているが、京王杯2歳Sでは10番人気のオオバンブルマイを勝利に導くなど波乱を演出した。

京王杯2歳Sをオオバンブルマイで制した横山武史騎手,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)


4位の松山弘平騎手は、2→0→2→3→1→0→1→0という成績で月間9勝、年間103勝。11月13日の阪神6Rでサンライズアリオンに騎乗して3年連続となる年間100勝を達成。11月終了時点でJRA通算997勝、区切りの1000勝達成の瞬間が迫っている。

101勝で5位につけるのはルメール騎手。10月終了時点では福永祐一騎手と激しい争いを繰り広げていたが、3→2→2→0→2→0→1→3と1日3勝が2回、1日2勝が3回あり、月間13勝の活躍。11月27日には年間100勝に到達した。

C.デムーロ騎手が月間最多16勝

月間最多の16勝をマークしたのは、短期免許で来日中のC.デムーロ騎手。日別の成績は3→0→1→3→2→4→3→0。1日4勝が1回、1日3勝が3回と、一度勝ち始めると手が付けられない好調ぶりを披露し、エリザベス女王杯ではジェラルディーナをGⅠ初制覇に導いた。

ジェラルディーナでエリザベス女王杯を制したクリスチャン・デムーロ騎手,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)


しかし、11月19日の阪神10Rにおける不注意騎乗で12月3日〜4日の騎乗停止処分を受けたうえ、翌週27日のジャパンCでも再び不注意騎乗を繰り返したため、12月10日〜18日も騎乗停止となっている。

その他、11月13日の阪神2Rでルーキーの川端海翼騎手がJRA初勝利を達成。インタビューでは「すごくホッとしている」と語り、検量前に戻ってきた際には安堵感を見せるとともに笑顔で関係者の祝福に応えていた。


JRA初勝利を挙げた川端海翼騎手,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)


11月20日には阪神2Rで幸英明騎手がJRA通算1600勝を達成。前日に騎乗したミユキアイラブユーのゼッケンとともに多くの仲間が祝福に駆けつけた。

JRA通算1600勝を達成した幸英明騎手,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)


東京では短期免許で来日中のドイル騎手がJRA初勝利。残りの短期免許期間中にどこまで勝ち星を積み重ねるのか注目したい。


ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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