「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

大谷翔平は25億円!年間スポンサー収入トップと米フォーブス試算

2022 4/13 06:00田村崇仁
エンゼルスの大谷翔平,Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

日米両国を合わせて15社と契約、2位の3倍超

米経済誌フォーブス(電子版)は4月6日、大リーグのエンゼルスでスーパースターに成長した大谷翔平(27)のグラウンド外での年間スポンサー収入が2千万ドル(約25億円)に上ると試算した。

今季は4月7日、アナハイムの本拠地エンゼルスタジアムで、アストロズとの開幕戦に「1番・投手兼指名打者(DH)」の「二刀流」で出場し、5年目で初の開幕投手を務めてスタートを切った。

投手として降板した後も、指名打者として試合に出ることを認める規則は「大谷ルール」と呼ばれるほど。投手では5回途中1失点、9奪三振で黒星を喫し、打者では4打席凡退とほろ苦い幕開けになったが、球場外での収入は昨年から3倍以上に増えた形だ。

大谷がパートナー契約を結んでいる企業は、米ファナティクスや日本のアシックス、デサント、三菱UFJフィナンシャル・グループなど、日米両国を合わせて15社にのぼる。近年では2012年から2014年の間に名選手のデレク・ジーター(元ヤンキース)が得ていた年900万ドル(約11億3千万円)を大きく上回り、今季2位にランクインするブライス・ハーパー(フィリーズ)の650万ドル(約8億1500万円)の3倍超に及ぶ。

大谷翔平の今季年俸は6億9000万円

プロ野球日本ハム時代、大谷の最高年俸は2017年の推定2億7000万円。昨年、大リーグのエンゼルスと2年総額850万ドル(約10億6000万円)で契約合意しており、年俸は昨季が300万ドル(約3億7000万円)、今季は550万ドル(6億9000万円)となる。年間の総収入では、同誌の大リーグ選手ランキングでトップ10に入らないものの、球場外でも価値は高まる一方だ。

ちなみに、「最も稼ぐ大リーグ選手」のランキングでトップにつけたのがニューヨーク・メッツのマックス・シャーザー。年俸5830万ドル(約73億円)のほか、フィールド外で得る収入は100万ドルにのぼるとみられている。

フォーブス誌は「大谷はルックスが良い上に親しみやすい人柄で、日米マーケティング界で大ヒットの存在。市場価値が高く、本物のスターだ」とその人気ぶりを紹介した。

テニスの大坂なおみは69億円、松山英樹は25億円

大谷が日米のスター選手の一人であり、企業の広告塔として多額の収入を得られることは衆目の一致するところ。世界で活躍する日本のスポーツ選手では女子テニスの大坂なおみ(フリー)が昨年に驚異の5500万ドル(約69億円)、男子ゴルフで昨年のマスターズ・トーナメントを制した松山英樹が2000万ドル(約25億円)超の金額を競技以外の「副収入」で得たと算出している。

大リーグではシアトル・マリナーズのレジェンド、イチローが2012年、年俸1700万ドル(約21億円)に加え、フィールド外で副収入を700万ドル(約8億8000万円)稼いだ。そんなイチローをも上回る期待値が大谷の数字には表れている。

【関連記事】
日本人メジャーリーガーの通算本塁打ランキング、大谷翔平は今季中にもイチロー超え
2022年プロ野球年俸ランキング、増える複数年契約、大幅アップした選手も
日本人投手のメジャー通算勝利ランキング、ダルビッシュが2人目の100勝狙う