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エンゼルス大谷翔平「二刀流」で100打点到達!数字で振り返る2021年

2021 10/5 06:00田村崇仁
エンゼルス大谷翔平,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

46本塁打、2本差でア・リーグ3位

米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(27)が10月3日、メジャー4年目となる今季の最終戦を終えた。

常識を覆した投打の「二刀流」で投手として9勝、打者としては46本塁打と歴史的な活躍を見せ、1918年のベーブ・ルース(米国)以来の「2桁勝利、2桁本塁打」にあと一歩まで迫ったが、103年ぶりの偉業達成は来季に持ち越しとなった。

シーズン最終戦、「1番DH」で出場した大谷はライナー性で右越えに運ぶ豪快な先頭打者アーチを放ち、11試合ぶりの46号本塁打をマーク。日本人メジャーとしては松井秀喜以来2人目の今季100打点の大台に到達した。

日本選手初の本塁打王は逃したが、球史に刻まれる活躍だったことは間違いない。ア・リーグはゲレロ(ブルージェイズ)がペレス(ロイヤルズ)の48本塁打に並び、2人が本塁打王になり、46本の大谷(エンゼルス)は3位、ペレスは121打点で2冠に輝いた。

本塁打率では「11.67打席に1本塁打」の大谷がトップとなり、長打率でも5割9分2厘でゲレロに次いで2位だった。

26盗塁は5位、8三塁打はメジャー最多

大谷の今季成績は投手で9勝2敗、防御率3.18、156奪三振。打者では打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、26盗塁。6、7月は2カ月連続でア・リーグ野手部門の月間MVPに輝いた。初選出を果たしたオールスター戦は史上初めて二刀流で先発出場し、勝利投手にもなった。

138安打、100打点、103得点、投球回数130.1回、156奪三振と投打5部門で100の大台に乗せる歴史的なシーズン。投げて、打つだけでなく、26盗塁はア・リーグ5位と俊足を生かし、8三塁打はア・リーグトップ、メジャーでも最多の記録となった。

96四球は日本選手のシーズン最多更新

シーズン後半は警戒される打席が増え、今季の四球数はア・リーグ3位の96個となり、2009年にカブス福留孝介外野手(現中日)が記録した93四球を抜き、日本人選手最多となった。

さらに申告敬遠はア・リーグトップの20個に到達。日本人選手では2005年のイチロー(マリナーズ)以来、16年ぶりとなった。

189三振はワースト4位

一方、打者として189三振はワースト4位、10盗塁失敗はワースト1位タイ。「二刀流」で投手として23試合に先発し、打席にも立ち続けた驚異的な体力も称賛に値するだろう。

大谷翔平の2021年投打成績


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